絶好のタイミング!「正月事始め」からめる終活術

2023年も残りわずかとなり、新年が近づいてきました。 師走の何かと忙しい日々ですが、12月13日を「正月事始め」と呼び、煤払いや松迎え、餅つきなど、新年の準備を整える日としている地域も多いようです。一般のご家庭においても、大掃除やしめ縄飾りの準備など、新年を迎える準備を始める日として考えられる方も多いようですね。

新しい年を迎える準備を始めるこの機会に、終活においても重要な資産の棚卸しを行ってみるのはいかがでしょうか。住まいや暮らしを整えながら資産の棚卸しをすることで、新年をスッキリとした気持ちで迎えることができるでしょう。
本記事では、「正月事始め」の由来から、資産の棚卸しの重要性についてまとめてみましたので、是非ご一読ください。

1. 正月事始めの意味

正月事始めの由来と意味

正月事始めの日である12月13日は、伝統的な日本の行事です。この日には、煤払いや松迎え、餅つきなどの正月準備が始まります。

昔の家では、行灯や囲炉裏を使っていたため、家の中は煤に満ちていました。そのため、大掃除とは文字通りの煤払いのことを指し、1年分の穢れや厄を祓い、家を清める神聖な行事でもありました。

煤払い

煤払いは、正月事始めの重要な準備の一つです。各地の神社や寺院などで一斉に煤払いを行う様子が、新聞やニュース番組で報道されていますね。

家の内外や、神棚・仏壇の煤を掃除することで、家を清める意味があります。家を清めることで、新しい年の始まりに年神様をもてなすことができると考えられています。

煤払いを終えた後、「煤払い祝い」と称して、もちや団子などを食べる風習もあります。

松迎え

昔は、門松にする松やおせちを調理するための薪など、お正月に必要な木を山へ取りに行く風習があり、これを「松迎え」といいます。

インターネットでなんでも手に入る現代において、「山に松を取りに行く」ということはあまりないかと思いますが、「神を待つ木」とも称される松を飾ることで、年神様を迎え入れる準備をするという意味では、現代でも変わらず「正月事始めの日」から松の準備をする地域やご家庭も多いようです。

2. 終活における資産の棚卸しの重要性

新年を迎える前に資産の棚卸しをしましょう

新年を迎える前に、終活において資産の棚卸しを行うことをおすすめします。資産の棚卸しとは、今持っている資産や財産の状況を把握することです。自分自身はもちろん、家族の将来の計画や準備をする上で役立ちます。また、先々のリスク対策や遺産の分配計画を考えることもできます。

資産の整理と管理方法

資産の棚卸しを行う際には、まずは資産を整理することが重要です。自分名義の不動産や貯蓄、株式や保険など、すべての資産を洗い出しましょう。また、これらの資産の管理方法も考える必要があります。生前に誰に管理を任せるか、または信頼できる第三者に委託するなども検討してみましょう。

終活の準備と先々のリスク対策

資産の棚卸しは、終活の重要な準備の一つです。将来のための保障策や遺産の分配計画を立てることで、家族や大切な人たちに安心と安全を与えることができます。終活は自分の人生を振り返り、自分の意思を明確にする機会でもあります。お金の面でも心の面でも、終活の準備は未来への希望となります。

3. 資産の棚卸しのポイント

住まいの整理と資産の確認

正月事始めの時期を利用して、住まいの整理と資産の確認を行いましょう。家の中や収納スペースを整理して、長年保管しているものや使っていないものを整理しましょう。また、自分の資産の状況を確認するために、銀行や証券会社での口座の確認も忘れずに行いましょう。

保険や金融商品の見直し

正月事始めの時期には、保険や金融商品の見直しを行う絶好の機会です。自分や家族の保険の内容や支払いプランを再度確認し、必要な保障が受けられるようにしましょう。また、投資商品のパフォーマンスも見直し、将来の資産形成や運用計画を立てることも重要です。

老後の生活を考えるにあたり、年金についてもう少し詳しく知っておきたいというかたは、是非以下の記事もご覧ください。

遺言書の作成と家族への伝え方

正月事始めの時期には、遺言書の作成も考えましょう。遺言書は、自分の財産や遺産の分配について明確にする重要な文書です。家族や関係者への財産の意思表示や遺志の尊重となります。自分自身も、新年を迎える前の節目の時期として、前向きに心の整理をすることができることでしょう。

遺言書を作成する際には、信頼できる弁護士や行政書士に相談し、家族への伝え方も考えましょう。

遺言書の作成方法については、以下の記事も是非ご参照ください。

4. まとめ

本記事では、「正月事始め」からめる終活術についてご紹介しました。終活とは、自分や家族のために生前にできる準備や手続きを行うことです。新しい年を迎える準備の一環として、終活について考えることで、心も暮らしも清らかな状態で新年を迎えることができるでしょう。

終活において、資産の棚卸しは非常に重要なステップです。自分や家族の将来について考える上で、現在の資産状況を把握することは不可欠です。住まいや暮らしを整えるついでに、資産の棚卸しを行うことで、将来の不安を軽減することができます。

また、終活は一人で行うものではありません。家族や関係者とのコミュニケーションも重要です。資産や遺言についての意思を明確にすることで、将来のトラブルを防ぐことができます。新年の準備を始めるこのタイミングで、家族との話し合いを促すこともおすすめです。

終活は将来のことを考える行為ですが、それだけでなく、現在の自分や家族の生活をより充実させるためのものでもあります。自分自身の希望や価値観を考え、それに基づいて終活を進めていくことが大切です。

新年を迎える準備を始めるこの機会に、終活を考えることで、より充実した将来を迎えることができるでしょう。

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この記事を書いた人(藤井)

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この記事を書いた人
QLテクノロジーズ編集部
藤井
福岡県福岡市出身。九州大学経済学部卒業。WEBマーケター、ライター。

自動車やサービス業、ITなどの事業会社で主にマーケティングに携わる。

現在は主にWEB広告運用やライティングなどのWEBマーケティング業務に従事。1児の母。

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