11月30日は年金の日|将来の「安心」のために今から考えたいこと

11月30日は「年金の日」。これは、厚生労働省が「将来の生活設計について考えるきっかけ」を提供するために設けた記念日です。この日をきっかけに、年金制度の仕組みを改めて知り、自分や家族の未来を見据えた計画を立ててみませんか?「まだ先の話」と思われがちですが、実は将来の生活を形作る準備は、早めに始めるほど大きな安心につながります。

今回は、年金の基礎知識や、今からできる備えについてお伝えします。

年金とは?その仕組みと役割

日本の年金制度は「現役世代が支える仕組み」であり、現在の高齢者には現役世代が支払った保険料が給付され、将来的には自分たちが次世代に支えられるという相互扶助の仕組みです。具体的には以下のような構造になっています。

国民年金(基礎年金)

20歳から60歳までのすべての国民が加入する義務がある年金です。月額68,000円(※)程度が支給され、老後の最低限の生活を支える役割を担います。

※老齢基礎年金(満額)の場合。引用元:https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2024/202404/0401.html

厚生年金

会社員や公務員など、給与所得者が加入する年金。基礎年金に上乗せされる形で給付が行われます。保険料は所得に応じて計算されるため、収入が多いほど将来の給付額も増加します。

私的年金(個人型年金)

公的年金に加えて、個人の判断で準備できる年金制度です。代表的なものには、税制優遇が受けられるiDeCo(個人型確定拠出年金)や積立NISAなどがあります。

より詳しい内容は、以下の記事でも紹介していますので是非参考にしてみてください。

年金は老後の生活の基盤となる重要な制度ですが、必ずしも「年金だけで老後が安泰」とは限りません。そのため、自分自身の資産形成も考える必要があります。

老後の生活費はどのくらい必要なのか?

実際に、老後の生活費はどのくらい必要になるのでしょうか?厚生労働省の、「国民年金ってほんとに必要なの!講座」によると、標準的な65歳夫婦の生活費は毎月250,000円かかるといわれています。一方で、公的年金の給付額は夫婦で月額20万円程度が平均的といわれています。この差を埋めるために、どのような準備が必要なのかを考えることが重要です。

「年金の日」にはじめる将来への準備

では、老後の不安を減らし、安心を増やすために「今からできること」を具体的に見てみましょう。

1. 家計管理を見直す

まずは現在の家計を見直すことから始めましょう。家計簿をつけることで、収入と支出のバランスを把握し、無駄を減らすポイントを見つけられます。削減した分を老後資金として積み立てる習慣をつけると、少しずつ資産が形成されます。

2. iDeCoや積立NISAを活用

将来の資金を準備する手段として、iDeCoや積立NISAは非常に効果的です。これらは長期間の資産形成を目的としており、税制優遇のメリットがあります。今のうちからコツコツ積み立てて、老後の生活費に充てていきましょう。

3. 健康を意識する

健康的な生活習慣を維持することも老後の生活を豊かにするために重要です。病気やケガのリスクを減らすことで、医療費の負担を軽減し、より自由な生活を楽しむ余裕が生まれます。定期的な運動やバランスの良い食事を心がけることは、未来の自分への最大の投資です。

11(いい)30(みらい)の日に、未来への投資をはじめましょう

11月30日年金の日は、単に「年金制度について詳しく調べる」だけでなく、「自分や家族の将来のために、どんな備えをするとよいのか」を考える良い機会です。老後の不安を取り除くためには、早い段階からの計画が大切ですが、その計画は難しいものではありません。小さな行動の積み重ねが大きな成果につながります。

  • 月に数千円から始められる積立投資
  • 健康維持のためのちょっとした運動習慣
  • 家族と一緒に未来を話し合う時間

これらはすべて、明るい未来を作るための大切な一歩です。年金の日をきっかけに、ぜひ将来を見据えた準備を始めてみてはいかがでしょうか?

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