人生の証として~55歳から始めるエンディングノートの意義と書き方~

エンディングノートは、私たちの人生の最後の章における貴重な贈り物であり、大切な想いや思い出を残す手段となります。
また、定年前退職を意識し始める55歳ころから、エンディングノートを書き始めることで自分自身の棚卸しを時間をかけて丁寧に行うことができます。

このコラムでは、エンディングノートの意義と書き方について整理していきます。

エンディングノートの意義

エンディングノートは、私たちの人生の最後の章における貴重な贈り物であり、大切な想いや思い出を残す手段となります。
55歳から始めるエンディングノートには以下のような意義があります。

まず第一に、エンディングノートは人生の証としての役割を果たします。自分の言葉で綴られたエンディングノートは、
家族や友人に愛情や感謝のメッセージを伝える重要な手段となります。
亡くなった後でも、その思いを受け取った人々はあなたとのつながりを感じ、心に深く刻まれるでしょう。

第二に、エンディングノートは遺された人々への支えとなります。
喪失感や悲しみは言葉では言い表せないほど深いものですが、エンディングノートがそれらの感情を和らげる助けになることがあります。
自分の言葉で残した思いや願いが、遺族や友人の心を温かく包むでしょう。

さらに、エンディングノートは遺産としての価値を持ちます。
物質的な遺産だけでなく、精神的な遺産も大切なものです。
エンディングノートには、人生の智恵や経験、家族や友人へのアドバイスなどが詰まっています。
これらの遺産は後世に受け継がれ、家族や社会にとって貴重なものとなるでしょう。

エンディングノートの書き方

では、具体的にエンディングノートを書く際のステップを見ていきましょう。

①時間をかけて書き進めることを前提とする

エンディングノートは一日で書き上げるものではありません。
じっくりと時間をかけて始めることが大切です。自分の思いや願いを整理し、綴っていきましょう。

②思い出を振り返る

過去の思い出や経験を振り返りながら、エンディングノートに書く内容を具体化していきます。
自分の人生を振り返ることで、何が大切であり、誰に何を伝えたいのかが明確になるでしょう。

③項目ごとに書く

以下の項目について整理していくとよいでしょう。分かりやすい言葉遣いや文章の構成にも気を配りましょう。

  • ・自分の葬儀について
  • ・延命治療など医療的ケアについて
  • ・介護について
  • ・お墓について
  • ・アカウント・デバイス情報について
  • ・資産について
  • ・ペットについて

また、項目を整理する上で役に立つサイトが「リビングノート」です。会員登録後、ウィッシュリストから、項目に沿って自分の希望する内容を選択・記入することで手軽にデジタルエンディングノートの作成が可能です。いつでも簡単に書き直すことができ、内容は大切な人に共有することができます。

リビングノートでできることについては、以下のページをご参照ください。

④大切な人へのメッセージを書く

エンディングノートには家族や友人への思いを綴ることも重要です。
感謝の気持ちや未来への願いなど、大切な人々へのメッセージを込めて書いてください。

まとめ

エンディングノートは、大切な人々に残す贈り物となります。 自分の思いや願いを綴り、遺された人々への支えとなることで、人生の証としての意義を持つものです。 じっくりと時間をかけて、感情を込めて書いてみてください。最低限の項目を押さえれば、エンディングノートの作成は難しくありません。 自筆証書遺言はハードルが高い場合でも、まずはエンディングノートで整理を始めることから始めてみると良いでしょう。

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