免許を返納する際に気を付けるべきポイント

年を重ねるにつれ、身体的な制約や運転への自信の喪失など、様々な理由で免許を返納することを検討している方がいらっしゃると思います。しかし、免許を返納する際にはいくつかのポイントに注意する必要があります。本コラムでは、免許を返納する際に気を付けるべきポイントについて考えてみましょう。

相談内容

私はもう何十年間も車を運転してきたのですが、もう年齢も高くなりましたし、車を使う必要もないように思いますので、昨今の社会事情を考えて、免許を返納して車を手放そうと思います。なにか気をつけることはありますでしょうか?

回答・解説

自動車の運転が必要不可欠でないのであれば、手放すという選択はとてもいいことのように思います。まず当たり前ですが、自分が事故を起こす可能性がないということです。また、駐車場代、ガソリン代、車検代、自動車保険料、自動車税など、自動車にまつわる費用が一気に消え去ります。もちろん、移動の代替手段としてタクシー代はかかるかもしれませんが、それでもトータルで考えるとだいぶ節約できるでしょう。また、ガソリン車を運転しないことで環境維持に貢献しているという感覚を持たれる方もいらっしゃるでしょう。

手放すということの意味ですが、これは第三者に譲渡することと廃車手続きを行うことが考えられます。まだ価値のある自動車であれば中古車市場での売買を選択するのがいいでしょう。

しっかりとした中古車市場で売買するのであれば問題は起きにくいのですが、よくあるのが、知人に売る、あげる、という場合です。その場合、きちんと名義変更をすることや自動車保険の被保険者をどうするのかなどきちんと話し合って下さい。彼らが事故を起こした場合、貴方が責任を取らなければいけなくなる場合があります。

また、もう自動車が使い物にならない場合や、知人に貸したけど返してもらえない場合などは、一刻も早く廃車手続を検討しましょう。普通車の場合は運輸支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会で手続きを行いましょう。ただ、自動車ローンが残っていて所有権がディーラーなどに留保されている場合には、ローンを完済する必要があるのでご注意下さい。

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