一般的な葬儀の流れは?

最期の別れを迎える葬儀は、私たちにとって深い感情と共に重要な瞬間のはずです。その準備と実施は、今までお世話になった方々への最後の感謝と敬意を示す機会であり、また、遺族や友人たちにとっても心の整理をするための時間となることでしょう。終活を進める中で、葬儀の流れについて理解しておくことは、自身の想いや希望を形にする一歩となるでしょう。

このコラムでは、「一般的な葬儀の流れ」について詳しくご紹介していきます。予め知識を深めておくことで、選択や準備がより意味深いものとなることでしょう。

一般的な葬儀の流れ

臨終     

病院で亡くなった場合は、医師から臨終を告げられます。一旦霊安室という部屋に安置されますが、できるだけ速やかに、自宅または斎場に搬送される手配がなされます。

遺体の搬送・安置

病院から自宅または斎場に車で搬送されます。斎場については葬儀社が対応しますが、契約している葬儀社がなければ病院指定の葬儀社に搬送を依頼することもあります。搬送後、安置されます。遺族は、葬儀社と、通夜や葬儀の具体的な内容の打ち合わせをします。

納棺

通夜当日に、遺体を死に装束に整えて棺に納める儀式を行います。これが「納棺」と言われるものです。

通夜

文字通り、遺族や関係者が夜通し、亡くなった方に寄り添って別れを惜しむ儀式です。
一般的な葬儀は2日間あり、1日目にお通夜を行います。

葬儀・告別式

通夜の翌日に、僧侶による読経があげられます。厳密にはこれが「葬儀」という儀式です。その後、最後のお別れの挨拶として、血縁の濃い順番に焼香をあげます。これが「告別式」という儀式となります。

火葬

関係の深い人達が遺体が納められている棺を霊柩車に運びます。そして斎場から火葬場まで搬送します。火葬場で遺体を火葬し、最後に遺族が骨を拾います。これが「骨あげ」という儀式です。

繰上初七日

火葬の後、同じ日に初七日の法要を行うことが一般的です。これは、本来は逝去7日目に行う初七日という儀式を、親族が頻繁に集まるのは難しいという理由から、繰り上げて行っているものです。

まとめ

宗教や宗派、地域によってその形式や進行が異なりますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

しかし、どのような形式であれ、大切な人たちへの感謝、そして遺族や友人たちの心の整理の場であることに変わりはありません。

終活を進める際には、葬儀の流れを理解し、自身の信念や希望に基づいて計画してみることが重要です。最期の願いを叶えるために、事前に遺言や希望を明確にし、家族に共有することも考えてみましょう。

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