2024.07.31
お盆は、ご先祖様を供養し、家族が一堂に会する大切な時期です。この機会を利用して、家族全員で未来について話し合ってみませんか?特に「終活」というテーマは、普段なかなか切り出しにくい話題かもしれませんが、お盆という特別な時期だからこそ、家族と共に考える良い機会です。
終活とは、人生の終わりを見据え、さまざまな準備をすることを指します。財産の整理、葬儀の準備、遺言書の作成など、終活においてやるべきことは多岐にわたります。しかし、その一番の目的は、残された家族が困らないようにすること、そして自分自身が納得のいく形で人生を終えることです。
お盆に家族全員が集まるこの時期、皆で終活について話し合うことで、家族の絆がさらに深まると共に、将来への不安を減らすことができます。本記事では、お盆を終活の話し合いの機会にするためのポイントや具体的な進め方について解説します。家族で未来を考え、一緒に安心できる準備を始めましょう。
お盆に終活の話し合いをする理由
お盆は、家族が集まる貴重な機会です。親戚一同が介するこの機会に、介護に対する自分自身の考えや、終活のスタンス、この先どうしたいかなどについて、話し合っておきましょう。
お盆を過ぎると、親戚も交えて話をする機会を逃してしまい、後々自身が後悔したり、家族が介護に悩む可能性もあります。
ついつい先延ばしにしてしまいがちな「終活」というテーマですが、家族・親族間での考え方のギャップを埋めるためにも、お互いの想いを伝えあう家族会議を開きましょう。
終活家族会議を行う際のポイント
お盆に終活家族会議を行うための具体的なステップ
具体的には、以下のステップで終をすすめるとよいでしょう。
- ①事前に簡易エンディングノートを書いておく
- ➁終活について話し合いたい旨を、事前に関係者に伝えておく。
- ③話し合いは、エンディングノートの項目に沿って行う
- ④必ず話し合いたいテーマを決めておく(財産整理、葬儀の希望、遺言書の作成など)
一番重要なポイントは、事前に自身の希望をまとめておくことです。簡易的で構いませんので、エンディングノートを作成しておきましょう。
エンディングノートの書き方については、以下の記事を参考にしてみてください。
終活の話し合いをスムーズに進めるためのヒント
自由な意見交換の場にする
お互いの考えを一方的に押しつけたり、その方向に誘導・説得することはNGです。家族だとつい気を許してしまい、相手の話を頭ごなしに否定・批判してしまう場面が出てきてしまうかもしれませんが、この場においては対等な立場で大人の対応を心がけ、自由な意見交換ができる場にしていきましょう。
「傾聴」することを意識する
傾聴とは、相手の言葉に丁寧に耳を傾け、相手の立場になって相手の気持ちに共感しながら真摯な姿勢で相手の話を聴くコミュニケーションの技法のことです。相手が話したいことを自由に話せるように、オープンクエスチョンを使うようにしましょう。
誰の想いを第一優先に考えるべきか意識する
幼いころ、親との関係やきょうだい間のトラブルを抱えていた場合や、今も問題を抱えている場合、介護問題や相続の場面でその思いが不平・不満となって表れることがあります。しかし、終活は終活を行う人の人生最後の想いを表に出す、最後の願い・想いがつまった活動です。誰を第一優先で考えるべきか常に意識しましょう。
変化に合わせて定期的に見直す
将来、親や子どもの身体状況、経済状況、家族関係が変化する可能性は大いにあります。一度結論を出したからといってそれに固執せず、状況に応じて見直すことを前提としましょう。
まとめ
お盆は、家族が一堂に会し、先祖を供養する特別な時期です。この機会を利用して、家族全員で終活について話し合うことは、非常に有意義です。終活とは、人生の終わりを見据えてさまざまな準備をすることを指し、その目的は残された家族が困らないようにすること、そして自分自身が納得のいく形で人生を終えることです。
お盆に家族全員が集まるこの時期に、終活について話し合うことで家族の絆がさらに深まり、将来への不安を減らすことができます。本記事で紹介した終活家族会議を行うための具体的なステップやポイントを参考に、皆で未来を考え、一緒に安心できる準備を始めましょう。
最も重要なのは、事前に自身の希望を簡易エンディングノートにまとめ、家族で自由に意見を交換することです。終活の話し合いは、誰の想いを第一優先に考えるべきかを意識し、変化に合わせて定期的に見直すことが大切です。
このお盆を、終活について話し合う貴重な機会とし、家族で未来を見据えた準備を進めていきましょう。
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