50代から考える自分のお墓|新しいお墓のあり方を知ろう

人生100年時代。50代といっても、まだまだ人生の折り返し地点です。

ただ、何が起きるかわからないのが人生。突然60代で体調を崩してしまうということも考えられます。やりたいことや目標に向かって邁進することはもちろんですが、万が一に備えることも、重要です。

そこで、リビングノートでは、50代から終活準備をしておくことをおすすめしています。終活は、自分の人生の終わりに向けた活動ではなく、自分の人生の棚卸しからより充実したこれからの時間を過ごすための活動であると考えているためです。

その終活の一環として、自分のお墓について考えてみませんか?今回は、新しいお墓のありかたについてお話ししていきます。

新しいお墓のありかた

伝統的なお墓に対する価値観が変わってきています。

樹木葬

まず、環境への配慮が注目される現代において、樹木葬といった持続可能な方法に興味を持つ人が増えています。米国に本拠を置く公益法人、「Transcend(トランセンド)」は、亡くなった人々を「木」にする「樹木葬」を2023年末に正式に開始するとしています。トランセンドによれば、「樹木葬」は、火葬よりも576パーセント持続可能な方法で、CO2を100パーセント排出削減できるそうです。「死んだあとは木になる」ということが選択肢なんて今までの価値観であればあまり考えられませんよね。しかしこの方法は、お墓を承継する人がいなくなったり、その管理料が負担となりゆくゆくは無縁墓になったりという現代起きている問題を解決してくれる可能性があります。

残りの人生を通じて地球への負荷を軽減する選択を考えたい方もいらっしゃるかもしれません。そうした方にとっては、自然との調和を大切にしながら、未来の世代に向けても責任ある選択となるでしょう。

バーチャル墓地

また、テクノロジーの進化もお墓の在り方に新たな次元をもたらしています。50代の世代は、デジタル時代の変革を身近に感じてきた人々です。各故人ごとにウェブサイトを立ち上げ追悼するオンラインメモリアルやバーチャル墓地といったデジタルアプローチは、故人の思い出をインターネット上で共有し、遺族や友人との結びつきを維持する方法として注目をあつめています。

50代からの新たな時代において、テクノロジーを活用したお墓の在り方に目を向けることは、遺された方同士のコミュニケーション手段を考える上で重要です。

新しい価値観を選択する意味

最後に、上記のような、従来の価値観では想定されづらい選択肢を取ることは、新しい価値観を次世代に継承することに繋がります。お墓は、その継承の一環としての役割も果たしています。

樹木葬やデジタルメモリアルといった新たなアプローチを通じて、自身の価値観や思い出を未来の世代に伝える方法を考えることは、遺された方の価値観をアップデートしたり、刺激になったりする可能性があります。

まとめ

50代という節目は、未来への新たな視点を得る絶好のチャンスです。死んだ後のことなんて考えたくないという方もいらっしゃるかもしれませんが、終活は、自分の人生を美しく終えるとても重要なプロセスだと考えます。

「自分のお墓について考える」ということは一つのステップにすぎませんが、自分自身の価値観の棚卸しとして実際に考えてみてはいかがでしょうか。

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