終活をスタートするなら50代がおすすめな5つの理由

終活とは、終末期における医療や介護の選択、財務の計画、遺言の作成など、自分や家族の未来を見据えた計画的な行動のことです。終活を50代から始めることで、安心感を持ちつつ、人生の新たな段階に向かう準備ができるでしょう。

しかし、人生100年時代といわれる中で、50代からの終活は早すぎるのではないか?と考えられる方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

このコラムでは、50代から終活をスタートするメリットに焦点を当て、なぜこの年齢が適しているのか、その理由を5つご紹介します。

50代からの終活がおすすめな5つの理由

1.体力がある時期に始めることができる

終活をするなかで、断捨離をおこなったり転居を考えたりと、体力が必要な場面も多々出てきます。年齢を重ね、大病し、通院・入院で終活どころではなくなってしまった場合、「あれをやっておけばよかった」と後々公開することになりかねません。

健康な50代のうちに終活を始めれば、心理的にも身体的にも余裕を持って終活を進めることができるでしょう。

2.セカンドライフ・セカンドキャリアの計画が立てやすい

定年後の計画、考えていますか?これまでと違う職種で働いたり、ボランティアに参加したり、今までできなかった趣味に挑戦したりと、様々な選択肢が考えられます。しかし、60代に入ってそのようなことを計画しても、なかなか身が入らなかったり、準備不足でどこにも採用してもらえなかったりと、計画通りいかない可能性もあります。

50代のうちからセカンドライフ・セカンドキャリアについて検討することで、定年退職後も充実した時間を過ごすことができる可能性が高まります。セカンドライフ・セカンドキャリアを考える一環として終活を行うとよいでしょう。

3.老後のための貯蓄ができる

50代は平均寿命まで約20〜30年程度の期間があります。労働による収入がなくなり、年金暮らしが始まってからではなかなかまとまった貯蓄ができないため、きちんと計画しておかないと、この先約20〜30年生活する上で必要な資金が底を尽きてしまう可能性があります。

まとまった収入のある50代のうちに、老後の資金計画について考えることで、安心して定年退職を迎えることができるでしょう。

4.家族と話をする時間が持てる

終活を行う上で大切なことは、自分の意志や大切にしたいことを家族や大切な人に伝えておくことです。自分の意思で判断できなくなった場合や、最期の時を迎えた後、自分の考えをくみ取って介護や葬儀、資産を取り扱ってくれるよう、伝えておくことが重要です。

あらたまって話をすることは少し照れくさいかもしれませんが、時間をかけて定期的に話をすることで、家族や大切な人に自身の想いを届けることができるでしょう。

5.老後プランや遺言書を定期的に見直すことができる

先述の通り、50代は平均寿命まで約20〜30年程度の期間があります。50代のうちに計画したライフプランや作成した遺言書も、時と共に考えが深まることでそれらの内容を変更することを検討するかもしれません。これはとても素晴らしいことだと思います。

50代のうちに終活を行い、ライフプランや遺言書を作成しておくことで、自分の考えが明確になり、より考えが深まったり、知識の習得に前向きになったりする可能性があります。より充実した老後を過ごし、美しい最期を迎えるために、定期的に内容を見直す活動は継続して実施することをおすすめします。

まとめ

終活は私たちの生涯において避けて通れない一歩だと考えます。しかし、その準備や計画を始めるタイミングは重要です。

今回のコラムでまとめたように、50代から終活をスタートすることは、より平穏なセカンドライフを実現するための重要なステップと言えます。終活は計画と準備が必要ですが、しっかり取り組むことで、自身の希望通りの美しい最期を迎えることができるでしょう。

終活をスタートし、人生を大切に過ごしましょう。

4